このブログにも度々登場してた中学時代からの古き友人の なぼPが1月31日に亡くなった。
自宅から出火し、15時45分ごろ消防に通報があって21時半ごろまでかかってようやく鎮火したのだが、焼け跡から見つかった遺体が状況からみて なぼPに間違いないようだ。(正式には検死結果待ち)
なぼPは昔からSONY好きだったせいかプレステ派。俺は360の頃からXBOXの方をメイン稼働していたので、あまりオンラインで一緒に遊ぶ機会はなかった。なぼPが最後に遊んでいたのはグランツーリスモ7。少し前にアケアカの『ボスコニアン』も購入したようで、”GT7の息抜きにボスコニアン”というプレイスタイルだったっぽいね。
フレンド通知での『前回のオンライン接続状況』がそのまま『命日カウンター』になってしまって哀しい…。グランツーリスモ7は俺もプレイしていたが、ライセンスの取得やらクルマのコレクションやらの単独プレイをメインで遊んでいて、同じレースに出て競争とかは一度もせずじまいだったのが心残りやね。
なぼPの兄者(←同居していたが火事の時は仕事に出ていて無事だった)から、遺影に使えそうな写真があったら欲しいと打診があったのだが、俺の持ってる写真は なぼPがゲームプレイに集中している時のものしかなかったよ。
そして、2月12日に起こった小さな奇跡(?)の話。
なぼPの兄者から『火災現場のガレキを処分する前に焼け残ってるもので使えそうなモノがあったら持って行ってくれてかまわない』と声をかけてもらったので、同日俺とゆーぞー氏で火災現場跡におじゃました。
なぼPのCDやらDVDの膨大なコレクションはあらかた灰燼になってしまっていた。一部は形の残っているもの(おそらく通販で到着後未開封でビニールのプチプチに包まれたままのアニメDVDボックス)もあるにはあったが、それらも消化作業で水を被ってしまっていて、ソレを貰っていってもおそらく再生はできないだろうと思われた。
なぼPの兄者が、”無線の免許証を探したい”と自分の部屋の跡に入っていくのについて、俺とゆーぞー氏も建屋の中に入っていった。一番奥の風呂場だった場所は天井が抜けて2階からものが落ちてきていて山になっていたのだが、そこで ゆーぞー氏が何気なく拾いあげたのがこのカセットテープ用のトランク型ケース。
見た瞬間、『俺のだ!』と大声が出たよ。
何年か前になぼPに貸したものに違いなかった。『ファミコンソフトが入ってるハズ!』と宣言し、その場で開けたところまさにBINGO! ゆーぞーも兄者も驚いていた。
実は俺もレトロフリークを購入した2015年頃にROMの取り込みするために実家で探したのだが発見できず、なぼPに貸した記憶があったので当人に確認したこともあったのよ。その時”確かに借りてたケド、返したよ”なんて言ってたっけな、なぼPよ。
『なぼP!今確かに返してもらったぜ!』
と言って涙ぐみながらコイツを回収した。兄者も返せてよかったと言ってくれた。
帰宅後に中身の確認をした。ドラクエⅢの攻略本がガードする形になったおかげで、下にあったアルカノイドのコントーラー2個は無傷に見える。この攻略本は俺のじゃないよなぁ。たしか、俺が東京暮らしだったころになぼPがファミコンのドラクエを初代・Ⅱ・Ⅲと中古で買って一気にプレイするという、”なぼPなりのファミコンリバイバルブーム”があって、その流れで、俺のソフトを貸してくれということになった記憶をうっすらと思い出した。(それでも25年ほど前?)
「グラディウス」は俺が初めて買ったファミコンソフトで秋葉原のショップのワゴンセールで1980円だったかな?「ガーディック外伝」もアキバで購入。「アルカノイドⅡ」は館林のファミコンショップで”店員価格”で買った記憶。
「Zガンダム」と「アルカノイド(初代)」は元々なぼPが買ったもので、飽きて手放すと言ったのを俺が譲り受けたものだ。
以上は”当時モノ”だが、「テトリス」と「キングスナイト」は記憶がないので、おそらく後年になって、なぼPが中古ショップのワゴン100円で買ったものと推測。(テトリスは裏面に元の持ち主と思われる名前が油性マジックで書いてあるw)
なので、返却されただけでなく少し”利子”が付いてきたというトコかな。ありがとよ、なぼP。
これらのROMカセットとコントローラ、火の手からは免れたものの消火作業の放水で若干湿っているので、乾燥作業に入ったよ。後に動作確認してみんと欲す。ちゃんと動くとイイなぁ…。